青ちゃんのプライベート暮らし
8月17日(水)から20日(土)ラストキャンプ 劇的! 感謝! 奇跡の薬師岳登山
8月17日(水)
サマーキャンプラストの薬師岳登山。数年ぶりに行う3000メートル級のテント登山。今夏は天候不安定及び雷等の過去の経験のなかで、緊張感と不安に常に苛まれるが、常に最終的に祈りだけで、幸運を自分自身に祈るしかない登山である。
高学年を中心に、大地キャンプ経験者たちが午後揃い、到着早々、キャンプ食の準備。パン生地をこね、携行するクルミやレーズンたっぷりのパンやホットドッグパンなど、4キロ超のパンを石窯で焼き上げる。畑へ野菜の収穫やカボチャの作業をしたりしながら、早めの夕食をすませ、マイクロバスの車中泊組と小屋組に分かれて、7時過ぎには就寝。明日は、雨模様と予報。
8月18日(木)
どんよりした天候の中、2時半起床。昨晩のうちに、荷物を詰め込んであったので、眠気まなこのまま、皆 バスに乗り込み(半数は、車中泊のためそのまま) 午前3時大地発。日本海海岸沿いを走り、富山県にはいり、立山から、登山口折立に、7時半到着。霧雨の天気。予報では、明日のみ晴れらしい。それを信じて、8時登頂開始。太郎平小屋まで標準時間5時間。雨の天候を考え、6時間から7時間に設定。
薬師岳登山で最も厳しいといわれる三角点までの登り2時間がいきなり始まる。高学年たちは、雨もなんのそので、明るく登っていく。標準タイム。その後、雨足が厳しくなり、本格的な降りとなる。真夏と言えども、体温低下は心配で、気温は11度。それでも、午後1時前には、太郎平無事到着。大雨の中、がーくんを先陣に、3張のテントを設営してくれた。後で聞いた話では、周囲のエキスパートの山岳登山の人たちは、この見事な設営光景に驚きと感激をしていたらしい。大雨の厳しい環境の中、がーくんの指示に従い、明るく楽しくきびきびと設営している光景を見て、素晴らしい指導者に恵まれた子供たちの世界に感激していたらしい。途中から、がーくんの姉(娘夫婦は、この山小屋に勤務中)も加わり、更に盛り上がったらしい。ずぶ濡れの中、午後3時過ぎには、テントに全員もぐりこみ、そのまま、昼の残りや持参した塩むすびを広げ、焼きそばをテント内で作り、ほぼ川状態のようなテントの中で、夕食をすます。こんな環境でも、ギューギューな湿ったテント内からは、明るい楽しそうな声が聞こえていた。山岳野営テントキャンプでも、一番厳しい環境での一日であったが、予報通り、午後7時過ぎには、天候の回復の兆し。明日の好天だけを祈り、就寝。雨中の中、励ますように、雷鳥が、登山途中に現れたことが思い出された。そして、星が瞬き始めた。
8月19日(金)
山岳キャンプでは、深夜12時前に3時間眠れば、4日間ほどは縦走できる体力と気力が維持できる。予想通り、12時には起床。そのまま外へ出て、マットを敷いて、予想通りの満点の星と半月の明かりのコントラストの中の世界をまず一人で楽しんだ。冬用のインナー上下 フリース ダウン レインコートという出で立ちである。流れ星の世界と瞑想を楽しみ、今回初登山という保護者を一人起こして、星空の世界を楽しんで頂いた。その時、幸運にも、火の玉が燃え落ちていくほどの流れ星(初めて、こんな燃えていく星を見た!!)が 2人の前を通って行った!! 昨夕も、2人で 雨中の中、雷鳥に出会った。本日は、最高の日となる予感。
3時には あちこちのテントに明かりがともり、続々と頂上でのご来光を目指して、登っていく。大地も、いつもこのパターンであったが 今回は、ここで2泊するので、ゆっくりと景色を楽しみながらの行程とした。5時起床、おにぎりがたくさん残っていたので、それをおじやにしての朝食。インスタントラーメンのスープを溶かして味を付けた。6時半登頂開始。天気は 完全晴れ!! ここ2週間ぶりの晴天らしい。しかも、本日のみ、明日は、午前中から雨らしい。幸運の女神が、本当に訪れてくれたことに感謝感激!! 9時45分山頂。言葉には言い表せないぐらいの美しい世界 光景を満喫しながらの頂上までの3時間。 白馬3山に始まり、唐松 五竜 鹿島槍 槍 穂高 乗鞍 御岳 白山 剣 立山3山 烏帽子 野口五郎 水晶 ワリモ 鷲羽 三俣蓮華 黒部五郎 雲ノ平 双六 富士山 等々 日本中が見渡せた。
頂上では、ひとりひとり、その景色を見ながらゆっくりと思いにふける時間をたっぷりとった。特に、中学生たちには、思春期の中、いろいろ感じてほしかった。
個人的にも、長男が以前働いていた黒部五郎小屋や黒部五郎岳を久しぶりに見て感激、長女の太郎平小屋、今回同行しているがーくんの勤務していた蝶が岳ヒュッテなど、過去の登山の歴史がよみがえってきた。本当に この景色に感謝。
12時 無事キャンプ場下山。持参したパンの味わいながらの昼食。好天のお陰で、朝干しておいた衣類やシュラフ テント類は きれいに乾いていた。午後は 小屋へ行って、お土産や長女の誕生パーティやオーナーからクマの話を聞いたり、持参したバトミントンで遊んだりして、山の世界をじっくり楽しんだ。夕食は4時。予報では、夕日は 雲が多く望めそうにないとのことであったが、それでも、運を求めて、丘を登って行った。(キャンプ場は 沢筋の鞍部にあるので、小屋までは20分程度登っていく) 昨日、我々2人だけが雷鳥を見たので、他の子供たちは羨ましく、雷鳥見たことない 見たい見たいと繰り返し叫んでいたので、「お前 まだ本物見たことないの?」と振り向いて聞いた瞬間 その子は 「これって 雷鳥?」 と、右の足元を指さして つぶやいたその先に なんと 母 子供2羽 の雷鳥が 足元から30センチぐらいの所にいるではないか!!!! なんとドラマチックなことか。あり得ない幸運。
数々の幸運に感謝しながら、ちょっと遅めの8時就寝。素晴らしい一日に感謝。
曇り空 星は望めず、明日は天候悪化の予想。できるだけ早めの下山と決定。
8月20日(土)
4時前には起床。雨の予想だけに、てきぱきとテント撤収、4時半朝食。今回は、ガス炊飯器を持参したので、朝食は 味噌汁 納豆 ノリ 卵かけごはんという、完全日本の朝食。5時 太郎平小屋へ。それでも、裏銀座の山々や薬師岳は美しく臨むことができた。感謝感激の思いを胸に、6時前には 下山。途中から雨となり、9時前には 折立に無事下山できた。最後にきて ずぶ濡れになったが、それだけに、昨日の好天が夢のよう。雨の中、それも土砂降りの豪雨となり、バスの中で、ラーメンを作り、昼食。雨が小降りの中、日本海を見ながら スイカを味わう。そして 、再び土砂降り。午後2時45分。東京へ帰る子供たちを無人駅へ送る。午後3時過ぎ、土砂降りの大地へ無事帰還。 劇的に 薬師岳登山終了 同時に 大地のキャンプ全行程 無事終了。夏は終わる。
久しぶりの3000メートル級のテント登山。山小屋ではないだけに、天候に 時間や装備 体調 行程 時間などが左右され、判断ミスが命取りになるほどの緊張感があるだけに、子供引率は、並々ならぬ不安が付きまとう。過去の野外教室での試練や失敗が数々よみがえってくるだけに、常に不安がある。それでも 懲りずに行ってrしまうのが、登山である。
各自の技量や体験 装備 所持品 そして 精神状態までが 子供の場合は慎重にいかねばならないことを学ぶ。今回は 常連組だけに ちょっと安心していたが、あの土砂降りの雨の中での野営は、やはり 無事だったから結果的にはよかったが、反省と課題もあった。各自の服装を始めとした装備や持参品のチェック 、大地でのキャンプと山岳でのキャンプの装備の違い そして、それに応じた技量や生活様式や習慣の違いや体力維持や 早寝早起き そして、星空や夜明け 夕焼けの楽しみ方 などを 伝えていく機会 山岳だけの魅力もしっかり伝えていきたいと思う。
それでも、人生山あり谷あり、雨の中にも 必ず晴れ間が訪れる 暗いトンネルも必ず明るい出口がある、必ず夜明けは毎日やってくる そんな 人生の味わいが、この3日間に見事に体現されたようなキャンプであった。
久しぶりの高所登山。今回は ノンタン母さんや 幼稚園の先輩でもある友人の園長先生も同行したが、お互いにまだまだいける 来年は 南アルプス 北岳白鳳三山 鳳凰三山 甲斐駒ヶ岳 仙丈が岳 の3000m を狙おう とつぶやいている。
それも 子供たちのエネルギーあっての可能な登山である。また、来年も登ろう!!