青ちゃんのプライベート暮らし

8月21日(月)から8月24日(木)ラストを飾るミッドナイトサイクリング120キロ

8月21日(月)

今夏の最後のキャンプはサイクリング。お盆を過ぎたのに、日毎に暑さが厳しくなるような天気が続く。この暑さの中を走るのに、行き先と時間帯を熟慮して、当日の朝まで、日本海か軽井沢方面を目指すか考えたが、海の魅力と道中の面白さから日本海に決定。片道約55キロ、標高差550㍍を走ることにする。敵は暑さだけか。

午後3時半参加者全員集合。夕食 明日の朝食や昼食の準備を行う。昼用のパン2キロを仕込み、石窯で焼く。子どものとも社発行の「母の友」という本にあったレシピから、初メニューの「豚丼」(豚バラ肉と夏野菜の炒め物)を竈で作っての夕食準備。終了後、自転車に慣れるために皆でサイクリング。10分ほど乗ったところで、雲行きが怪しくなり引き返し、大地へ戻ってきた瞬間に、豪雨と雷到来。とんでもないかみなりで、50㍍先に落雷。1時間ほどで止み、夕食。その後、東屋からは美しい夕焼けを堪能する。雨が心配なので、明日に備えて、ガレージで就寝。午後8時。

8月22日(火)

4時半起床。昨晩夕焼けを見た東屋から、大地モルゲンロートそして朝日の幻想的な光景を見ながら、今回の安全を祈る。

5時半朝食後、たっぷりの水を用意、そして 頭に水をかけて、6時過ぎ出発。20分後には、今回一番の坂道を登る。低学年の三年生の女の子達は、さすがに押して登る。今回のルートは 車で約2時間弱のコース。最初だけ登りで、ほとんどは海迄だけに下りとなっている。刻々と暑さが増す中、1時間毎に、スイカと頭への放水を繰り返しながら進む。9時 長野新潟県境の妙高通過。そして、12時半 新潟高田公園にて、パンの昼食。いつもは大騒ぎする六年生グループは、、それだけ規模椎、それだけ厳しいツーリングか。だが女子達は食欲おう盛で元気。ここで、たっぷりの水遊びをしてから、いよいよ堤防沿いの自転車専用道路に入り、のびのびと川沿いを走る。午後3時、待望の日本海到着。すぐに海へ入り、延延6時過ぎまで休む事無く、海水浴を楽しむ。夕焼けが美しいが、相変わらずの蒸し暑さが厳しい。午後7時、海岸でカレーライスとスイカの夕食。その後、寝袋をしいて、眠る準備に入るが、とんでもない蒸し暑さで眠れる状態ではない。これでは、走った方が面白いと言うことになり、寝袋をしまい撤退決定。夜中のサイクリング開始。川沿いのサイクリング道路を走る快適さは、このツアーの中で最高だったらしい。約10キロを1時間半ほど走り、昼食を食べた高田公園到着。ここで、寝袋を出して、午後10時半就寝。明日は 4時半過ぎに、明るくなった頃出発予定。

8月23日(水)

明日の暑さの行程を考え、午前2時位に、今から走ることに決定。昨日のツーリングと海水浴と寝不足の疲れを心配したが、猛暑の昼間のサイクリングのつらさを避ける為に、2時半に皆を起こして出発。皆、興奮して出発。この時間帯に、子どもたちの集団が一般道をさいくりんぐしている光景を想像して欲しい。かなり怪しい!! まさに異常なミッドナイトサイクリングだが、滅多にできる体験ではないだろう。この時間帯、車はほとんど無く、涼しくて快適。だが、男子集団は、ずっと無口。これが この日いっぱい続いた。4時半 道の駅新井にて、モルゲンロートを見ながらスイカ。この後、約1時間毎にスイカと仮眠。休む毎に、男子は横になり仮眠をくりかえしてゆく。もちろん、帰りはずっと登りである。県境に9時到着。気温は30度を超える。ここで、皆、30分から1時間、ぐっすりと道路に倒れ込むように仮眠。その後、スイカを食べながら、午後12時半、次々に無事大地到着。男子は、喜びの声をあげぬまま(疲労と睡眠不足)、ひたすらホットサンドの昼食をほどほどに食べ(食欲減退) 女子は元気 、午後は、だらだらと昼寝をしたり読書をしたりして過ごした。夕食は、手作りナポリタンとスイカとゼリーを味わい、8時、たっぷりお話を聴きながら就寝。ぐっすりと眠る。

8月24日(木)

皆 疲労回復!! 5時には起きて いつもの歓声が鳴り響く朝を迎える。いつものように、野球の光景が広がる。朝日を見てから、自転車を車庫にしまうことを兼ねて、朝のサイクリングに出発。さすがに、自転車の操縦も抜群にうまくなり、爽やかにのびのびと朝のサイクリングを楽しむ。朝食後は、大地でゆっくりと思い思いに過ごす。ジャギもを掘ってのフライドポテト。

最後の昼食は、流しそうめんで盛り上がり、午後1時無事終了。

一般道を不慣れな自転車で長距離を走ること自体、普段のキャンプとは違った意味でリスクが高く、交通事故の心配が常に漂う。おまけに、この猛暑。過去、名古屋や東京までのサイクリングは、5月や涼しい中でのものであり、少人数であった。今回は、年齢差もあり、いろいろ懸念する事もあったが、最大級の対策を祈りをもち、子どもたちとスタッフの力を信じた。そして、何よりも、この環境下こそ、普段味わえないかけがえのない体験になるにちがいないと信じた。常に楽しいこと、快適さだけを提供するのでは無く、「本当に楽しいことは 決して楽なことではない」という大地のポリシーを貫くテーマにふさわしいキャンプ。一歩一歩積み重ねて行けば、ゴールに必ず着く、まさに登山と同じ。

元気な女の子達は、昨晩お話を聴きながら、夢を見てうなされて寝ぼけたらしい。その夢は、まさに自転車に乗って、ぶつかったり転んだり悪戦苦闘した夢だったらしい。

そこまで、このサイクリングは、心身まで染みこんだのか、それを聞いて、このキャンプの神髄をかみしめた。 無事終了、この夏に感謝