青ちゃんのプライベート暮らし
8月18日(日)から21日(水)千曲川源流キャンプ
8月18日(日)
今夏の最終キャンプ。千曲川源流キャンプ。日本一長い川の生まれ出る(湧き出る)場所を辿るロマン溢れるキャンプ開始。1泊2日で遠征するので、全員集まった途端に、明日のパンの仕込み、カレーの仕込み、そして今晩の夕食の仕込みと、次々に手際よく、子どもたちは準備していく。その間、洗濯を干すロープで、バレーボールや野球を楽しんで、ひたすら遊びまくっている。夕食後は、明日の朝のおにぎり 昼のホットドッグ作りなど、早出の準備をして、8時、満月を楽しみながら就寝。
8月19日(月)
朝2時半起床。起きてそのまま、寝袋を持って車へ直行。3時間後の6時、レタス栽培で有名な川上村の登山口駐車場へ到着。おにぎりの朝食を済ませた後、6時半登山開始。千曲川に沿って遡る登山道。山全体が川の恩恵を受けているんで、全てが苔むして(倒木から川の石まで苔に覆われている世界)いる。日本庭園をずっと歩いている世界である。美しい!! 千曲川が時間とともに、細くなり、川の音が、だんだんせせらぎになっていく。ここを歩いて行くこと4時間(百名山 甲武信ヶ岳登山道でもある)、11時千曲川が生まれ出る場所、地面から湧き出る場所に到着。樹木の下から湧き出ている光景は、まさに地球の母なる母胎から、水という赤ちゃんが生まれ出る、この世に誕生する神秘的かつ凜とした世界、雰囲気を醸し出す場所である。その場所にコップを置いて、生まれたての水を飲んだ。そして、水筒に水をくんだ。そこで、水と共にホットドッグの昼食をとり、11時半下山開始。源流と共に下山し、3時無事下山。今夜は、駐車場にある東屋で宿泊決定。すぐ傍に流れる千曲川に向かい、ここでたっぷり水遊びを楽しむ。まさに、原始林の中を流れる全く自然のままの冷たい千曲川。夕食は、源流の水でご飯を炊き、カレーを作り、東屋で味わう。その後 暗くなるまで駐車場で遊び、7時半、おはなしを聞きながら、東屋で眠る。直後に土砂降りの雨が降り出したが、夜半には霧雨に変わる。
8月20日(火)
朝4時半には目覚めはじめる。5時過ぎには、川へ向かい、ここで2時間ほど、川遊び。石を運んだり、倒木を流したりしてダムや橋を作ったり、沢登りをしたりして、千曲川を楽しむ。7時、朝食。石窯で焼いて持参したパンをカレーに付けて食べる。8時前には、広大なレタスや白菜の広がる畑を後にする。車には、採れたてのレタスと白菜がぎっしり詰まっている。実は、この駐車場の隣の畑で、ガー君の弟(青山家の3男)が、四年前ほど4ヶ月ほど、住み込みで働いていた。地獄と呼ばれる夏の収穫期のバイト。朝2時位から夕方まで、無休で作付けから収穫まで働く。外国人出稼ぎ労働者に頼るが、四年前のコロナ渦の中、人材不足になり、日本人の貴重な労働者としてバイトとして応募。その過酷な労働環境に、95㌫以上がすぐに辞めてしまう中、3男は、最後まで生き残った貴重な人材だっただけに、挨拶に畑へ林檎をお土産に伺った。その際に頂いた野菜である。
出発後、お隣の野辺山高原、そして 清里へ向かい、40年ほど前から有名な 清里清泉寮のソフトクリームを味わい、昼過ぎには大地へ到着し、昼食と思いきや、到着1時間前ぐらいから、車内で子どもたち3年生を中心に、議論が延延と始まる。途中で切り上げる(大人が仲裁したりご飯だからと切り上げることはできず)事は良くないと判断し、大地へ到着してからも、そのまま芝生広場で1時間ほど、議論を継続。参加者の学校方針気風が、自分達の意見をしっかり伝え、議論をするというだけに、3年生にして、大人顔負けの冷静かつ客観的かつファシリテーター並の子どもが中心となり進めていく。思い違い 誤解 被害妄想的感情 などの気持ちが様々に交錯しながら、子どもたちなりに感情があぶりだされていった。大人が仲介してうまく丸く収めると、その後の子どもたちの関係はギクシャクするが、子どもたち同士で解決していくと、その後の関係はすっきりとスムーズに行く。その通り、遅い昼食後は、何事もなかぅたように、お好み焼き&焼きそばの夕食準備、そして夕食を楽しんだ。
運良く、この日に誕生日を迎えた参加者が2名。スポンジを焼き、採れたての桃を飾り、それぞれ2名の大好きなギターや野球で飾り付け、満月に照らされながらの誕生パーティ。誕生児の一人は、全身で飛び上がること10回以上大喜び!! こんなに感激している光景は、今ままで見たことがないほどでこちらも感激した。素晴らしい1日。満月に照らされながら、リクエストに応えた青ちゃんのお話にもかかわらず、疲れのため、10分足らずですぐに眠ってしまった。
8月21日(水)
明るくなった5時過ぎには、元気にテニスコートに向かい、バレーボールやバトミントンで朝から盛り上がる。2年生から中2、そして大人まで朝から爽やかに汗を流した。
竈ご飯に採れたてのなす味噌と味噌汁の朝食後、大地の新メニューの冷やし中華作りに挑戦。大地のパンや麺は、白崎裕子さんのオーガニックレシピを参考にしている。うどん作り同様、丁寧に粉を練り、寝かせ 足で踏み、寝かせ、製麺機で見事な長い麺を作った。そして、昼食までの時間に、再びテニスコートでバトミントンなどで楽しんだ。昼食の冷やし中華、竈で麺を茹で、キュウリ トマト レタスなどの採れたての野菜、青ちゃん特製焼き豚や竈でノンタン母さんがフライパンで見事に焼き上げた錦糸卵などを飾り、醤油 酢 昆布 ショウガやごま油などで作った醤油だれをかけての、絶品冷やし中華が完成。子どもたちが日本一長い麺を作ると盛り上がった麺も、見事に完成していた。大地夏の新メニューが生まれた!!
こうして、大地サマーキャンプラストが無事終了した。千曲川源流、10年振り以上の来訪であったが、その光景神秘的世界ロマンは変わらなかった。30年ほど前、生協の旅の広告で、千曲川源流を訪ねる という旅を見つけたことがきっかけで、その後4,5回ほどキャンプで子どもたちと出かけたが、今回は、年齢を重ねてきたせいか、今までにも増して、神秘的な世界を味わった。人の誕生、世界の誕生 母なる大地としての母胎・・・・など、感じる事がたくさんあった。源流での水遊び、そして、大地の近郊を流れる千曲川 それらの思いも格別であった。
更に 子どもたち同士の議論やごまかしのない純粋な世界、大人の合理的かつ滑稽な考えや効率優先やその場しのぎの対応のずる賢さ、様々なことを子どもたちから教えられ、学んだ。
最終キャンプは、こうした思いが重なり、疲れではなく、爽やかな心が晴れ晴れとしたものを私たちに与えてくれた。
こうして、大地の夏の一ヶ月にも及ぶキャンプは 無事終了した!? ように思えるが、明日から 恒例のおはなしのグループが1泊2日で合宿が行われる。今度は、大先輩の米寿を筆頭に、永遠の少女達のグループである。そんなおはなしの世界を楽しみにして延泊している小学生2名とともに、久しぶりに屋根の下、リビングで静かな夕食を楽しみ、久しぶりに小学生のとの話題を楽しみ、静かな読書を共に楽しんだ。
さあ、明日から、もう一踏ん張り、大地の夏を堪能しよう!!