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4月13日(日)出会いの会

出会いの会(入園式)が、雨の中行われた。天候に左右されず、自然の流れをそのまま受け入れ、どんな天気でも、それを楽しむという大地の理念に沿って、大地の車庫の中で、皆で肩を寄せ合って行われた。誰も、雨を嘆くこともなく、創意工夫と変わらない熱意で、どんな状況でも受け入れる柔軟性とマネージメント能力を鍛える第一歩になるべき出会いの会になった。

今年度は、精神的に大地の原点を学び、それに向けて皆で努力実践していく年と位置づけ、父親母親に午前午後と別れ、大地の理念を伝えた。その間の昼食は、ポトラックパーティを楽しみ、素晴らしいランチ、デザートが並び、雨天レストランが熱気を帯びていた。午後2時頃からは、陽が差し始め、またまた自然の祝福を受けた。

4月15日(火)

新年度保育初日。雨の予想であったが、、たいしたことはなく、一応東屋で初めての朝の会。東屋に皆集まったころには、泣き声はなく、活気がみちあふれたた。そして、恒例の雑木林散歩。大地の慣らし保育は、開園以来、一度も部屋に入らず、余計な決まり事やルールの縛ることもなく、トイレも行く事もなく(青空トイレ)、ただ、雑木林を散歩するだけ。木の実や木登りやフキやノビル カネチョロを探したりしながら、ただただ道草散歩。子どもの記憶は、幼稚園に登園したというより、野山を散歩してきているだけという思いで、慣らし保育は進んでいく。

4月16日(水)

リンゴの剪定を終えた林檎園に出かけ、ここでリンゴの剪定枝を集めてきて火を焚いて燃やした。好天の中、火遊びに夢中になったり、火を眺めたり、火の暖かさを味わったり、枝で遊んだりと、特に、新入園児にしては、不思議な世界だったと思われる。

4月17日(木)

大地のスロープに、恒例の鯉のぼりが、皆でロープを引っ張って、見事に泳いだ。大地の鯉のぼりは、眺める物ではなく、一緒に遊ぶ物。中に入ったり、ソリにしたり、吹き流しを編んだりして、鯉のぼりとひたすら戯れている。

年中以上の子どもたちは、その後、田植えの準備、伐採した丸太を集めたりして、しっかりと労働を楽しんだ。

4月18日(金)

年少児達は 朝から風に乗って泳ぐ鯉のぼりに走り寄ってひたすら遊んだ後、初めての砂場で、大いに盛り上がった。何といっても、子どもたちの創造力をかき立てる砂場は大人気。大地の砂場が、砂と土が混在している理想的な砂場である。適度に固まりやすいのが魅力なのである。ひたすら遊び続けていた。その斜め上では、薪運びと田植えの準備を終えた大きい子どもたちは、大地工事中の2階ベランダで、工事の準備片付け整理作業を、小さい子の羨望の眼差しを受けながら行っていた。その後、2階の倉庫から、5月人形を降ろした。来週飾る予定。

今朝までつぼみだった桜が、ほぼ満開となった。夕方から、かがり火による夜桜お話会が、急遽開催された。自然の流れを臨機応変に楽しむ大地ならではの企画。夕焼け 夕日 焚き火 かがり火 お膳 茶席 バイオリン アコーディオン そして、満開の桜 北斗七星などの数々の星、そして静けさ・・・  電気がなかった江戸時代以前の世界を想像できた世界。ヘッドライトは帰り道のみ使用なので、全て炎の光りで過ごす夜。慣れてくれば、その明るさが、何の不自由を感じさせない。

予想外に、たくさんの子どもたちや家族で溢れ、幻想的なかがり火だけの夜桜の貴重な世界を堪能した。夕暮れから真っ暗になるまでの移ろう世界、そして、炎に包まれたお話会、かがり火と星を見ながら味わうお団子類、そして、本格的な超一流の野点。炎に照らされた桜、その背景に灯る数々の星。

6時から始まった夜桜お話会は、気がついたら9時を回っていた。