青ちゃんのプライベート暮らし

3月20日(月)~24日(金)冬山飯綱登山キャンプ

3月20日(月)

今日から4泊5日のキャンプ開始。10名の子どもたちがお昼に集まる。着いた早々、5日間食べ続けるカレーの仕込み。タマネギ10キロ、にんじん5キロなどを調理し、かまどで薪を焚いて、延々と作り続けた。その後、薪集め、薪積み作業をしてから、大地の日陰スロープにある雪でたっぷり雪遊びをして、夕方まで盛り上がった。外で夕ご飯。その後、暖かい薪ストーブの部屋で、人生ゲームやトランプや本を読んだりしてから、シュラフとスキーウェアの完全装備の元、野外調理場ガンがーの軒下をキャンプ場にして、野宿する。その元で、ろうそくをつけての野外お話タイム1時間。

3月21日(火)

2日目。元気に野外で目覚める。寒さも気にせずぐっすり眠れたようだ。あいにくの小雨。飯綱山残雪登山は諦め、小雨模様の中、黒姫へスノーシューハイキング。小雨でも気にせずに、森や美しい池をスノーシューで元気に走り回る。小雨の中、カレーホットサンドを食べての昼食。午後は、たっぷりとそり遊びやそりボーで雪遊びを楽しむ。午後3時大地に戻り、五右衛門風呂をたっぷり楽しみ、夕食が、カレースパゲティ。その食べる量は、半端ではなかった。夕食後、パンを3キロ仕込んだ。この日も、シュラフにくるまり、スキーウェアの完全装備で野外野宿&お話で眠る。

3月22日(水)

朝起きると白くなっていた。久しぶりの積雪。天候と子どもたちの装備(特にスノーブーツの防水性の弱さ)で、登山を決行するかどうか迷う。特に、大地でこれだけの新雪ということは、2000メートルの山頂は50センチ以上か。きっとラッセルになり、時間と体力消耗、そして装備の甘さが命取りとなる。ギリギリまで迷うが、山頂ではなく、6合目ぐらいをめざし、雪山の世界を味わうだけでもという決断で、朝、カレーラーメンをたっぷり食べて6時半出発。換え手袋、水 靴下 雨具 リンゴ一つだけを背負い、スノーシューを装備して出発。予想通り、登山口は20センチの新雪。しかし、新雪だけに、あたりは、真冬並の美しさの林、光景が広がる。黙々と朝7時半、登山開始。苦しさで泣き叫ぶ子どももいたが、皆で盛り上がりながら、1時間半で、5合目まで到達。3名の登山者が先行したようで、ラッセルはしてあった。素晴らしい天候とラッセルと子どもたちの元気さのおかげで、頂上を目指すことに決定。ここから、ロープのある冬山直登ルート。滑落と急勾配の厳しい環境下で、必死に緊張感を持ちながら1時間、汗びっしょりで登り、7合目到着。ここから森林限界となり、最高な真っ白な世界となる。まさに異次元の別世界。真白い世界に、子どもたちの姿が点のように映える。北アルプスもヒマラヤもマッキンリーにもひけをとらない神秘的な冬山の世界。残雪ではなく、完全なる冬山の世界。11時40分9合目到着。避難小屋兼社に潜り込み、ホットサンドを作っての昼食。ここに荷物を置いて、頂上アタック。この間の尾根筋歩きが、パウダースノーにまみれながらの最高の雪歩き。午後12時15分、1917メートルの頂上を踏む。この世界に、ほぼ皆無だろう、こんな子どもたちが集団でいるのは。神秘的なしかも奇跡的な天候と運と子どもたちの力に感謝。帰りは、待望のお尻滑り下山。あまりの急勾配で、ほぼ滑落状態のアクシデントもあったが、全員無事3時下山。大地へ戻り、カレーチーズドリアをたらふく食べてのお祝い。疲れているにもかかわらず、当然のごとく、いつもの野外にシュラフを敷いて慣れた装備で眠りについた。

3月23日(木)

いつものように朝元気に起きてくる。すっかり野宿生活に慣れたようだ。外でたまごかけの朝食を食べた後、薪積み薪集め作業を軽トラに乗りながら、たっぷり汗を流す。その後、雪遊びでそりを持ってお昼まで遊び混む。カレーうどんの昼食後は、お土産作り。蜜蝋のキャンドルを作り、そして、ろうそく立ての工作。電動工具などは一切使わず、のこぎりなどで見事な工作をし続けた。結局、夕食まで作り続けていた。夕食は、熟成されたカレーライス。冷え込みが厳しく、雪が本格的に降ってきたので、今日は、室内で寝ようと言った途端、ブーイング。全員、外で今まで通り寝たいと。よって、そのままいつも通り、お話を1時間以上聞きながらの野宿生活。

3月24日(金)

最後の夜も、雪の降る寒い戸外でぐっすり眠った。雪で白く染まった朝6時、元気に子どもたちは目覚め、シュラフを畳み、帰る準備をすっかり済ませ後で、暖かい薪ストーブの部屋での朝食。薪ストーブの上での手作りパンのトーストとカレーでのおいしい朝食。その後、雪の降る中で、カレーが底をついたので、再びカレー作り。そして、再び、そり雪遊びをたっぷり楽しむ。最後のカレー昼食も、おかわりたっぷりでご飯が底をついた。牟礼駅12時40分につき、それぞれ切符を買って、長野の友達たちに見送られながら、電車は、元気な子どもたちを乗せていった。

4泊5日。全て、野外で眠った。全て、カレーを基本にご飯を食べた。テレビビデオゲームもなく、電気や水もガスもほとんど節約した生活。火やかまど中心の生活。動物性タンパク質は全くとらなかった。そして、規則正しい生活リズムを中心に、飯綱山冬山登山を成功させた。真っ白な世界、雪一色の世界、年長から3年生までが、同じ土俵でその世界を満喫した。帰り際、唯一の年長児の女の子が、もっと泊まりたい、キャンプしたいと泣いていた。全ての疲れが吹っ飛んだ瞬間であった。