青ちゃんのプライベート暮らし

5月6日~7日 東京子ども図書館お話28期合宿

5月6日(土)

東京子ども図書館お話の講習生28期ふたばの会のお話合宿及び同期生のお墓参りが、連休に行われた。今回のお話会は、亡き彼女のお話リストを一人一話ずつ持ち寄り、追悼の意味で、天国の彼女に捧げる内容となっている。長野駅から彼女のお墓及びお寺に直行し、お墓参り及び御霊前で在りし日の彼女を偲んだ。そして、その想いを胸に、合宿が始まった。山桜、桃の花、そしてリンゴの花が咲きほころび、ノビル、タラの芽、ワラビなどの春の躍動感が満ちる大地において、午後の部2時間半のお話会が、リンゴ畑をバックに開始された。リンゴの花、山桜が咲きほころぶ光景を見ながらのお話会。途中から、雨があたり、寒さが厳しくなり、まさに自然のいたずらを感じながら、文庫のお話の部屋へ移動して、お話を楽しんだ。午後の部終了後、皆で、タラの芽、ワラビ、ノビル堀に夢中になり、夕食は、もちろん、それらを調理し、天ぷらなどをたっぷり、野外で味わった。冷え込んできたので、夜の部は、薪ストーブの燃える部屋で、午後7時から9時半まで、ストーブの炎と温かさを感じながらの冬を想わせるお話会。終了後は、更に、大地音楽堂で、ライトアップされた雑木林の芽吹きを見ながらのピアノコンサートが、同期生の一人の演奏により行われ、素晴らしい1日の終了となった。

5月7日(日)

朝6時起床。早朝お話会企画のため、6時45分から、大地の雑木林散歩コースを歩き、通称天神さんまで、約15分ほどかけてたどり着く。そこは、まさに昔話にある森の中の小さな神社。そこで、7時から、ここにぴったりのお話会が始まった。精神が研ぎ澄まされ、神聖な気分を味わいながら石段を降りた。時間が予想以上にかかり、戻るのに時間がかかり、朝食や午前の部が遅れてしまう怖れがあったので、恥をしのんで、ヒッチハイクに挑戦。折から通りかかった軽トラにお願いして、その荷台に載せてもらい、大地まで無事戻ることが出来た。軽トラの運転手に、深々とお礼を述べた。その農家の奥さんであった運転手とは!?

朝日を浴びながらの朝食を楽しんだ後は、大地の魔女の森で、昼のお話会が、午前9時半から始まった。桜吹雪が、お話をする人の頭上に舞い散り、小鳥達も一緒にお話会を催しているようなさえずりの中で、たっぷりとお話を楽しんだ。昼食は、野外でホットサンドをたのしみながら、今回の合宿の想いをかみしめた。

2日間、お話三昧のたっぷりのスケジュールであったが、きっと天国のお話大好きだった彼女も、たっぷりとそれを満喫してくれただろう。そして、自然の移ろい、エネルギーをたっぷり受けて、心安らかにお話の世界を皆さんが味わって下さったと確信している。お話や児童文学などは、子どものみならず、私たち大人に、人生の指針や羅針盤となり、生きる希望勇気、そしてユーモアやセンスを与えてくれ、人生を豊かにしてくれるものと、私は信じている。感謝。