青ちゃんのプライベート暮らし

8月16日(水)~20日(日)歩荷北アルプス裏銀座登山

8月16日(水)

今年も娘の勤める山小屋(北アルプス裏銀座薬師沢小屋)までの恒例登山。テント泊伯ではなく山小屋泊なのに、荷物は30キロを超えるつらい登山となる。スイカ、モロコシ、カボチャ 各種夏野菜、漬物、誕生ケーキ、お菓子、お土産などが荷物の80パーセント以上を占める大荷物。妻と2人で歩荷となり、大地3時半発。登山口の折立を7時出発。天気は、おかげさまで霧雨程度。汗びっしょりの亀さん歩行で、太郎小屋に5時間弱で到着。歩行距離6キロ。我ながら、よく歩けたものだ。妻も、この年齢にしては、驚異的な重さのリュック。お互いに娘への思いだけで歩いているようなもの。ここからは、薬師沢までほぼ下りの2時間の2キロのコース。急坂を下り、ラスト1時間から雨降りとなる。途中、初めて野ウサギを見かける。自分たちを待ちわびているように歩道に出現して、先を歩き、消えて、再び現れた。感激。

午後2時半、雨具がびしょびしょになりながら、娘のいる小屋に無事到着。たっぷりのお土産を披露してから快適な個室を用意してもらい、ここでゆっくり読書をして休む。ここにも、最近愛読している新田次郎の本があり、熟読。目まぐるしく変わるお天気の中、渓流を歩いたり、室内で休んだりしてから、夕食の6時を迎える。山小屋スタッフ5人との賄夕食。お土産の野菜類が、素晴らしく調理されて並ぶ。山小屋の楽しみは、食事なので、スタッフは、毎晩創意工夫するのが楽しみらしい。山小屋にいることを忘れるぐらいの素晴らしいおいしい多種にわたる料理が並ぶ。すべての苦労を忘れる時間。その後、持参したケーキとろうそくで娘の誕生会を開く。午後9時、就寝。

8月17日(木)

朝起きると素晴らしい天気。昨日の疲れも取れ、おいしい朝食を6時にいただく。今回は、この黒部川の沢合でゆっくり過ごす予定であったが、この好天を見て、雲ノ平まで出かけることにする。標高差600メートルを一気に登る急坂。岩がゴロゴロしている湿っている登山道。特に下りは滑って危険な場所であるが、あえて、日本最後の楽園と呼ばれる雲ノ平まで、昨年に引き続き出かける。(昨年は雨だった)。つらい登りであるが、荷物はほとんどないので、昨日の苦労に比べれば問題なし。登り始めて1時間、すぐ上でザアーと音がした。行って見入ると、若者が頭から血を出していた。下りで滑って頭から転んだらしい。持参していた手拭いで止血して、意識も傷も問題なかったので、娘のいる小屋に行くようにアドバイスして別れる。これで気を引き締める。登り2時間半後、素晴らしい光景が待っていた。黒部五郎、笠ヶ岳、三俣蓮華岳,鷲羽岳 ワリモ岳 水晶岳 薬師岳 剣岳 などそうそうたる山々は青空の中に浮かんでいる。これぞ雲ノ平。ひたすら雲ノ平を歩いては休んで至福の時間を過ごす。下山は慎重に慎重を重ねて、午後1時半無事山小屋へ戻る。黒部川のほとりで読書をして過ごし、またまたおいしい夕食、そしてデザートにアイスクリームなどを味わう。妻も山小屋ならではのたくさんのレシピメニューを教えてもらったようだ。天気に恵まれた1日であった。

 

8月18日(金)

朝からしっかり雨が降っている。今日は、太郎平小屋までの2時間なので、ゆっくり午前中は小屋で過ごし、雨の状況を見て出発。それまで憧れの山小屋での厨房手伝い。娘やスタッフとともに、山小屋の厨房で働く。山小屋というとインスタント食品かと思いきや、豚の角煮なども家庭の同じように作り、野菜や煮付け、煮物も丁寧に、生野菜かた作り上げている。雨が降ったり止んだりの不安定な天気の中、昼食のちまきを作っていただき、娘と別れを告げる。5日後には、今度は、兄が、子供たちを連れてくる予定だ。太郎平小屋までは、標高差500メートル。きつい坂を雨具を着たり脱いだりしながらの繰り返しで、午後2時到着。到着前30分ぐらいから遠くで雷の音が聞こえた。小屋に入り、1時間ぐらいしてから大雨になり、雷が響いた。間一発で雨と雷から逃れることができた。数年前の同じくこの小屋から黒部五郎岳縦走途中、黒部五郎岳頂上直下で雷に打たれ、さまよった悪夢が思い出され身震いした。この山小屋でも、娘や長男や長男の妻のゆかちゃんのお友達が多数いて、安心して過ごすことができた。夕食前に外がざわついているので、行ってみると、先ほどまでの大雨が嘘のように、見事な夕焼けが広がっている。素晴らしい感動。そして就寝前に外へ出ると、美しい星空。目の前を大きな流れ星が滞空時間が長く流れていった。眼下には富山市の夜景。素晴らしいご褒美であった。午後9時就寝。

8月19日(土)

朝は、ガスがかかり靄の中。天気によっては、薬師岳登頂をしたかったが、以前2度ほど登ったことがあるのであっさり断念。ゆっくりと朝食を楽しんだ後、午前8時前に下山開始。途中からガスが晴れ始め、さわやかな青空が広がり始める。このさわやかになっていく光景をじっくり味わいながら、ゆっくりと下山。登りのきつい重い荷物はないのでなんと楽なことか。標高差約1000メートルを下り、11時無事下山。駐車場でインスタントラーメンの昼食で無事下山を祝う。まだまだ2人は体力気力がいけると自己満足。この下山の瞬間が、登山の醍醐味か。そして、一番の登山の楽しみである温泉へ。定番である奥飛騨温泉郷へ向かう、これも定番通り、途中の道でクマに遭遇する。もちろん車だから安心。寸前に見つけて予約(土曜日だけに厳しかったが)した温泉民宿に午後2時到着。汗を流し、ゆっくり布団で休み、おいしい夕食を味わい、その後部屋でジュースやお菓子で乾杯して、祝杯を挙げる。

8月20日(日)

朝起きるとまあまあの天気。上高地から松本経由で帰るのが定番だが、急遽、思い出の白川郷、五箇山へ行こうと決めて、9時民宿を出発。世界遺産となった白川郷や五箇山を堪能した。途中、五箇山豆腐を作る豆腐やさんを見つけて購入したり、長寿水という有名な湧き水を見つけたりして、一般道を気ままに旅をして味わう。途中から日本海をドライブして海を楽しんだりしながら、無事午後8時大地へ戻る。健康と体力 気力に感謝と自信と周囲の環境に感謝。明日からは、お話合宿で15名の人たちが大地で合宿。今度は、逆におもてなしそしてご飯を大地らしく提供する番だ。