青ちゃんのプライベート暮らし

5月5日(日)から6日(月)旅Ⅱ 飯綱~飯山~津南~松之山温泉~上越サイクリング

5月5日(日)飯綱から松之山温泉70キロ

一昨日東京への旅を終了し、昨日は花壇作りや草刈りに精を出しながらも、無性に旅に出たくなる。近所の家族のサイクリングの旅のナビゲーション+旅の仕方のノウハウ教育(偉そうであるが)のため、再び旅に出る。今回は行き先は特になく、方面を決定しただけで、後は直感と参加者の力量を見ながらの旅。

大地5時出発。朝日がベストのタイミングで見送ってくれた。寒さで手がかじかむ中、飯山方面へ走行。途中の曲がり角で止まっていると、いきなり車が止まり「青ちゃん」と呼ばれる。約10年前に卒園した保護者と卒園生が乗っていた。よく青ちゃんとわかったものだ。これは凄い再会であった。幸先良いスタート。午前7時。千曲川菜の花道の駅。定番のホットサンドでの朝食。その後軽快に菜の花の咲く道、雪解け早春を感じる山々を見ながら走り、10時、野沢温泉に住む長男宅で水補給とヨガ。(長時間のサイクリングは肩がこるのでヨガが最適)。午前11時半津南着。予想以上の走りができるので、へぎそばを食べながら、目的地を松之山温泉と決定。峠越えの難所ルートを選択。案の定通行止めの看板。自動車は通れなくても、人が通れるなら自転車も大丈夫だろうと挑戦。山菜採りの車に尋ねると、途中までいけるが雪で厳しいという返答。それでも直感を信じて登る。あまりの急坂で、青ちゃんも初めて押して登る。まさに登山と同じ。地図では12キロの距離。約3時間の歩行を覚悟する。まだ小さいふきのとうやコゴミ、芽吹く山、雪などの美しさに心を奪われ、歩く大変さを忘れる。心地よい風と冷たい雪、澄んだ空が励みとなる。予想に反して1時間半程で峠の頂上へ。予想通り雪で覆われている。ここを越えたら松之山温泉への下り。雪の中を歩きながら峠を越す。これは滅多にできない体験。無事通過。誰も通っていないルートを幸運にも越す。凄い体験。その後は快適な下りを楽しみ、無事山越えをして午後3時半、日本3大薬草温泉の松之山着。早速温泉にゆっくり浸かりつかれを癒やす。その後、宿探し。素晴らしい温泉旅館の並ぶ中、地元の人に聞いて、素晴らしい野宿場所を発見。温泉街を見下ろしながら、シートを広げ、ごはんを炊き、素晴らしい天ぷら 天丼の夕食を作って楽しむ。そして、シュラフを広げ、午後7時就寝。滝の音を聞きながら至福の就寝。

5月6日(月)

明け方2時半小雨。慌ててそばの足湯の軒下へ移動。野宿の鉄則は天候の急変の備え、事前に必ず逃げ場を事前に確認しておくこと。暖かい足湯に暖められ至福の就寝を楽しみ、午前4時半起床。昨日と同じように5時過ぎに出発。サイクリストのロマンは峠越え。予定では、北越急行の電車で上越まで輪行の予定が、峠越えの大変さとその充実感下りの爽快感を味わうため、上越まで走ることに決定。朝一番から峠越えが始まった。それでも昨日のような急坂ではなく、何とか漕げる傾斜。汗が噴き出すが、一歩一歩登る辛さ、克服していく辛さがたまらない。頂上付近でホットサンドの朝食。皆充足感とうれしさでいっぱい。そして、待望の下り。2キロのトンネルを緊張出過ぎると、遠くに妙高 火打山 焼山の頸城3山が眺望できる。

感動しながら小さな町通過。ここでとんでもない!!事が起きる。ちょっとした坂道をゆっくり登っていると、後ろから「青ちゃん」と呼ぶ声。後ろを走っている人の声で何かトラブルかと思い振り返ると、田植え長靴を履いた10年前に卒園した保護者の母親が立っていた。「後ろ姿が青ちゃんだと確信したから声をかけた」ということ。ここは、その母親の実家と言うこと。その実家の前で偶然遭遇。こんな事があるのか!!と思い、鳥肌が立った。実家に田植えの手伝いに来ていたとのこと。日本は狭い!! お互いの行動が10秒でもずれていたらこんな偶然は起きなかった。

興奮を胸に上越の大地定番の海岸を目指す。直前で1台の自転車がパンク。これもいいレッスン。修理をして12時昼食時に直江津の海岸着。ひとしきり海で遊んだ後、再び上越妙高の新幹線駅まで12キロを走る。上越妙高から飯山まで新幹線、そして飯山から上今井まで飯山線での輪行の旅を体験するというプラン。この最後の12キロを走りきり、午後3時新幹線の改札口まで自転車で到着。ここで5台の自転車を輪行バッグに入れるのに奮闘。重い自転車と荷物をエレベーターで必死に運び、ギリギリで新幹線に乗車。午後3時47分 初めての輪行に興奮。飯山4時40分の電車にのり、ようやくゆっくりと輪行の旅を楽しんだ。午後5時過ぎ、上今井着。土砂降りの雨が降り始める。祝福したように雷が鳴り響く。こうしてドラマチックな旅が終了となる。