青ちゃんのプライベート暮らし

1月4日から8日 年始キャンプ

1月4日(木)

年末とはうって変わって、6名の子どもたちとゆったりと始まった年始キャンプ。少ないからこそ、機動力溢れて好きなことが企画できる。着いた早々、恒例の調理仕込み。カレー 豚汁材料など、2日間のメニューの材料を切ったりしてから、雪のある日陰を求めて遊びに出かける。暗くなるまで遊び、戻ってきてから、パンの仕込みで、パン生地を練る。夕食後は、百人一首やトランプ ハンカチ落としで盛り上がり、お話を聴きながら、8時半就寝

1月5日(金)

朝6時 暗いうちに起きて、パンの成形を行う。その後、定番の朝の散歩。美しい朝日を見てから、戻って来て朝食。今日は、クロカンハイキングに出かける企画をする。もちろん、事前計画などないが、これが少人数の良いところ。ボルシチを保温ぽっとに各々入れて、石窯でパンを焼き、それをリュックに入れて、11時妙高高原苗名の滝に遠征。素晴らしい好天に恵まれ、雪で車が入れない川沿いの平原を歩いて行く。途中からスキーを脱いで、滝を目指す。この機動性が 歩くスキーの面白さ。橋を渡り、目の前の滝壺まで歩いて行く。この滝を見ながら、パンとボルシチの昼食。午後も遊び続け、大地には4時過ぎに戻り、五右衛門風呂を楽しみ、夕食は、鍋を囲んで楽しむ。その後は、ハンカチ落とし 百人一首で盛り上がる。

1日6日(土)

今朝も美しい夜明け。散歩から戻り おじやの朝食。その後は 本日の昼食のうどん作り。粉を練り、足で踏み、寝かしている間に、夕食のナポリタンスパゲティの野菜を切る。寝かした生地を、ガンガーに運び、ここで、製麺機にかけて、うどんを作る。竈では、昨日のカレーを温め、カレーうどんにして味わう。もちろん絶品のカレーうどんが出来上がった。11時、今度は、ソリを持って、ソリ滑りに遠征。本日は 黒姫高原にねらいをつけて出発。見事な遊び場所を見つけ、ここで、夕方まで、ソリ かまくら 雪遊びで盛り上がり、大地に戻って来たのは、暗くなった5時過ぎ。たっぷり遊だけにだけに、夕ご飯のスパゲティは、ものすごい食欲であった。

1月7日(日)

 

本日も朝から快晴だが、午後から雪が降る予定。今日は、ゆっくり大地で過ごす。朝6時に起きて、厨房で夕方のピザパーティの準備。大地の暮らしは、まさに山小屋の用だ。長男 長女そしてガー君も、もちろん山小屋勤務経験のある筋金入りだ。恒例の朝の散歩(大体出発は6時半) 極寒の中、朝日を見ながらあちこち散歩してきてから、薪ストーブの部屋で朝食。朝食は、先日焼いたパンを薪ストーブの上でトーストした。これも格別の味だ。そして 外で焚き火をしながら、ひたすら鬼ごっこやかくれんぼで遊ぶ。昼食は、焚き火でおもちを焼いて、おぜんざいを作って食べる。この頃から、雪が降り始め、この寒さの中で食べるおぜんざいは格別だ。午後は、かくれんぼが更に盛り上がり、五右衛門風呂もたっぷりあじわう。夕方からピザ作り。直径40㌢あまりのピザを伸ばし トッピングしてから、石窯のある東屋へ。ここで次々と焼き上げ、その場で、温かいスープと一緒に頬張る。皆、歓声を上げてそのおいしさに感動してくれる。焚き火と暗闇と冷え込みが、素晴らしい演出。半分食べた後、デザートピザなどをもちこみ、後半は室内で食べる。片付け一遊びしてから最終日の夜。青ちゃんの焼いた薪ストーブオーブンのチョコレートケーキを味わい、お茶を楽しんだ。最後の夜は、青ちゃんのおはなし、世界の果ての井戸 を聞いて眠った。一時間に及ぶお話であるが、最後まで聞けたのは2名のみ。残りは、疲れて眠ったらしい。最後の夜は、こうして、盛り上がった。外は 大雪である。明日は とんでもない雪らしい。

 

1月8日(月)

朝起きると景色は一変。玄関は雪に埋まり、除雪車の所まで行くのに、膝上まで埋まり歩くのは困難なほど。一晩でこれだけ積もるのは災害級か。子どもたちは大喜びだろう。午前5時から除雪開始。子どもたちは6時には起きて、埋まる雪の中を散歩に出かけた。戻って来て朝食、昼食のパンの仕込み、そして荷物の整理をした後、待望の雪遊び。屋根に登り、みっちり一時間ほど、雪おろしを楽しんだ。その後、大地のスロープで雪遊び、ソリ遊びジャンプで大いに盛り上がる。11時半、石窯が暖まり、パン、そして大地特製のソーセージが、入れられる。見事な焼き色のパンが完成。ほかほかのローストされたソーセージとキャベツが入れられ、素晴らしいホットドッグが完成した。石窯の傍らで雪の中で食べる出来たて焼きたてのホットドッグ(全て手作り)は最高だ。

これで、めでたく安泰でキャンプ終了の予定が、そうはいかない。2日前から、末っ子が友達を連れてスキーをしに帰省していた。帰る直前に、大地へ挨拶に来た。車は、2駆(四輪駆動ではない)でやってきて、大地内まで入ってきた。雪が降ったばかりの大地は未舗装。未だかつて、この時期に二輪駆動車で入ってきたものはほとんどいない。いたとしたら、確実に出れなくなっていた。予想通り、緩やかな傾斜でありながらスタックしていた。何度もやっていたあげく、野のはな文庫の壁際でスタック。美味しいホットドッグがまだ食べ終えていないタイミング、子どもたちが帰る電車まで、残り40分。ここから、泥の下に潜り、ワイヤーをかけ、ショベルカーを持ってきて、約30分奮闘して抜け出せた。残り時間は、20分。と言うところで、劇的に無事終了となった。

定番の電気ガス無し化学燃料無しの世界一の手作り食事作り  早朝散歩 クロカンハイキング ソリ滑り 焚き火 石窯 薪ストーブ 大雪 そして お話 ハンカチ落とし  大地に集まる子どもたちは 皆素直で純粋だ

キャンプメニュー

1月4日 夕食:カレーライス りんご

5日  朝食:豚汁 海苔 納豆  昼食:石窯焼きたてパン 保温ジャー入りボルシチ(クロカンハイキング持参) 夕食:つみれ入り鍋

6日 朝食:雑炊 昼食:カレーうどん(うどんは手作り製麺機) 夕食:スパゲティナポリタン りんご

7日 朝食:薪ストーブトースト ボルシチ ゆで卵  昼食:おぜんざい(焚き火で餅焼き)  夕食:石窯ピザ(シーチキンコンマヨ・青ちゃん特製ベーコンイカ・海苔ネギ味噌だれ・林檎蜂蜜の四種類ピザ) わかめスープ 青ちゃん特製薪ストーブオーブンスイーツ(豆乳 きな粉ココアパウダー 寒天 干し柿 バナナなどのビーガンケーキ)

8日 朝食:とろろご飯 味噌汁 煮林檎  昼食:石窯パンと青ちゃん特製石窯燻製無添加ソーセージとキャベツのホットドッグ  わかめスープ

※ 今回も、完全竈 薪ストーブのみの料理完遂!!  ついでに 五右衛門風呂も薪!!

総括

青ちゃん珍しく風邪気味(単なる鼻風邪であるが、連日連夜 梅肉エキスとびわエキスとカリンエキスとびわの種蜂蜜漬けでしのげた) で、ガー君とノンタン母さんが完璧にキャンプ遂行。人数が少なくても、全身全霊で手間暇惜しまず、むしろ、機動力と機動力とアイデア満載で子どもたちと暮らした。

雪を求めて妙高の苗名滝ツアーは素晴らしく、ソリ滑りの楽しみを求めて、黒姫の山を滑り、大地で朝から晩までの鬼ごっこやかくれんぼは想像力と工夫あふれたもの、そのご褒美が、最終日の大雪遊びとなった。

食事も、たった6名の子ども達の少ない量であったが、その食欲は素晴らしく、高校生の男子運動部活並の食欲で、大人10名分相当であった。お釜のご飯が皆美味しいと声をあげ、石窯のパンや手作りうどん そして、石窯ピザなど、全てに感動してくれた。スタッフも、手間暇惜しまず、少ない量でも、全て薪ストーブと竈で作り上げた。(少ない量だったら、ガスレンジでやったらどんなに楽か!!・・・) 自分たちで仕込み調理し、片付けまでの一環した流れが、おいしさを満喫できるポイントである。

そして、地味ではあるが、毎晩のお話をどんなに楽しみにしていたことか。最終日以外は、ガー君とノンタン母さんが担当。最後まで、完璧に聞いていたこと、その流れやストーリーを完全に聞いていた子どもたちに、ノンタン母さんは感動感激していた。この毎晩のお話は、実は、大地のキャンプの隠れた目玉なのである!! たぶん、毎晩一時間にも及ぶお話タイムは、類を見ないだろう。

大地のキャンプは 人数に関係なく、ほとんどスタッフは 青ちゃん夫妻とガー君とモッチーの3人ないし4人で行われる。遊び 生活 炊事 清掃など、生活全てを同じメンバーで24時間子どもたちと一緒に過ごす。唯一の休みは、夜 ノンタン母さんが子どもたちの眠るときにお話している時間帯だけ。この時間に、ミーティングも兼ねている。9時半には、こども達と一緒にシュラフで眠り、夜中に おしっこやおねしょや寝ぼけた子どもたちなどの対応、病気や発熱や健康状態のチェック、そして、朝は5時前には、食事の準備(子どもたちが一緒にできるようの環境設定)のような毎日を送る。だから、こどもたちとの距離は近いし、文字通り、先生ではなく、年の離れた友人として一緒に過ごすことができる。

年末のキャンプの総括にも書いたが、大地のキャンプは生活そのもの。

「本当に楽しいことは 決して楽なことではない」 心にじわじわと染みこみ、いつかほのぼのと思い出し、いつの間にか自分の生活に何か取り入れるきっかけになれるエキスが得られればと願う。大きくなったとき、大地に 面白い生活をしていた大人達がいたなあと思い出してもらえば嬉しい!!

心から楽しいことは、インスタントではできない 嬉しい自らの苦労と手間暇だけが産み出すものだと確信している。

大地は、あえて、身体の動く限り、手間暇を喜んでかけて遊び暮らしていくだろう。

年末年始 本当に楽しい暮らしをありがとう。子どもたちと送り出して下さった保護者の皆様に感謝します。